18:15, December 17 2024
極東生まれのTwitter-likeなのでmixi2はFar east nightbirdでしょ。
mixi2ファーストインプレッション記事です。速報性が大事そうな話題なので下書きとか特になしの30分一本勝負で記事を書きます。
過去の記事である
の流れを汲んでいます。なおタイトルは直前まで「CaptivAte2〜覚醒〜」と迷った。
先日のRubyWorld Conference 2024でMastodon gGmbHのAndy Piperさんが分散型ソーシャルネットワークの現在とその重要性について基調講演で話されたことは記憶に新しいが、その中でテックに明るくないユーザーがFediverseに参入する上でのハードルについてどのような施策を講じているか質問したところ、Spotifyのrecapみたいな「楽しさ」を増す施策や、ユーザーインターフェースの改善のためにiOS開発者の雇用を進めているという話を聞いた。ただ「最終的にはユーザーの教育が必要だろう」ということも話されていた。
これに加えて、以前の記事でも言及をしているが、FediverseやBlueskyへ早々に軸足を移した人には特有の政治色がついてまわると思っていて、確かにここ最近のTwitter/Xが特にアメリカにおいて政治色の強いプラットフォームになってしまったのは感じているが、日本のテックに明るくないユーザーは移転することで政治的主張をしたくないという理由で移転を避けている人もかなりいるのではないかと思っている。
多くのユーザーはこのように思っているのではないか。「何でわざわざ教育されてまで移転を決める政治的主張をしなきゃいけないの?私はそんなに『思想が強く』ないけど?確かに居心地は悪いけど我慢できるから、思想が強い人らは勝手に出ていったらいいんじゃない?」
そこに急遽登場したmixi2。フリギン令和やぞ1!?!?
これにはBlueskyやFediverseへの移転に二の足を踏んでいた人たちもかなり反応していて、今までよりもはるかに大きなムーブメントになっていると思う。政治的にニュートラルに移れて使いやすい、というのは、Xからの移転における新しいフェーズの始まりかもしれない。
諸々「バランス調整」が行き届いている。
とにかくUXへの配慮が行き届いているという感想で、non-techieがXを去って向かう先としてはかなり有力なのではないかと思っている。UXが原始的なことでFediverseやBlueskyを避けている人も多いだろうし、言語の壁で避けている人もかなりいるだろうからこの点はかなり強力だと思う。
初日のトラフィックスパイクを捌ける程度のインフラをずっと無料で使わせてくれるとは思えないなど持続性への懸念が出てきているのはわかるが、それで即悲観モードになるつもりはあまりない。北米ビッグテックほど邪悪でない運営者2でありながらそれなりに体力のある大企業が運営していて、その体力を使って手触りがよいように作っていることについては希望を持っていいのではないか。これでActivityPubやATProtoに対応した日にはnon-techie向けのFediverseの入口としては完璧ではないか?今後mixi2もenshittificationによって多少は邪悪になるかもしれないがlesser evilの選択肢にはなってくれるかもしれない。
Algorithmic timelineでないっていう部分がめちゃくちゃ大事なの忘れてた。リアクションの多いpostを優先的にタイムラインに表示するとかそういう調整が一切ないのがいい。昔のmixiだってたくさんマイミクいたら日記読み逃すことあったじゃん。それでいいのよそれで。
一方で懸念点も書いておこう。私がmixi2に全振りするにあたってひっかかりがある部分があるとするとBlueskyの初期と同じように「開かれたインターネット」ではないという点である。これは招待制コミュニティである建前からデザイン上そのようにしているのかもしれないがActivityPubのネットワークと接続できるようになってほしい。また、Webブラウザから機能の多くが利用できないこと(これは要望が多いので機能追加されそう)も気になっている。記事のpermalinkが取得できて引用できるという点はよさそうではある。
ちなみにmixi2のアカウントは @sylph01
です。3文字アカウントは取れなかったので…。