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【2023年版】sylph01がよく見てる英語圏YouTube/Podcast

09:00, May 20 2023

タイトルの通りです。

これは何

#KaigiEffect で英語を学びたい方が増えているということで、私がよく見ている/聞いている(場合によっては過去形の場合もある)YouTubeチャンネルやPodcastを紹介する記事です。ものが多いのでそれぞれの紹介は短めです。

英語圏 YouTube に人生を溶かしすぎたのでみなさんの人生も溶かします - はちみつ漬けショートケーキ

Twitterでフォローしている人が昨年の年末に書いていた記事ですが、割と趣味の志向が似ている気がするので紹介します。

コンピュータ

実はそんなにYouTubeでコンピュータ関係のコンテンツを消化していないことに気づいた。正確にはしているけれど、ConfreaksとかIETFとかReal World CryptoとかIACRとかの過去の録画だったりするので、「YouTubeチャンネル」っていう観点だとちょっと少なめ。

あえて挙げるなら(どっちかというと後で紹介するゲーミングカテゴリに近そうですが)以下2点:

  • Modern Vintage Gamer : いかにしてゲームハードのセキュリティが攻略されてきたかを紹介するコンテンツが好き
  • Retro Game Mechanics Explained : 8bit/16bit時代のゲームがどのように動作するか、なんでその時代のゲームのバグが起きるかを解説しているチャンネル

科学

  • 数学
    • 3Blue1Brown : 概念のビジュアライゼーションがとても丁寧
  • 化学 : どちらも実験実演系
  • 物理
    • Kyle Hill : 多分専門が原子力とかそっち寄りで過去の原子力事故や現代の原子力発電や核融合について解説しているコンテンツが多い。Magic: the Gatheringもプレイするらしい
  • 医学
    • Chubbyemu : 医者である弟もハマっている。有害物質を誤って摂取しちゃったときにどうやって救急が対処するかみたいなのが多い。よく出てくる “hypo- meaning low, … and -emia, meaning presence in blood” で低なんとか血症の英語を覚えてしまった

国際情勢

  • 「現場の声」っぽいコンテンツ
    • NFKRZ : ロシアのチェリャビンスクに住んでいたが現在ジョージアに住んでいるとのこと。もともとは共産圏やロシアの狂っているところをおもしろおかしく紹介するコンテンツだったが、ウクライナ戦争が始まってから本格的に「ロシアはヤバイ」系コンテンツが増えた。
    • bald and bankrupt : 主に共産圏の国を旅行した記録をアップしているイギリス人。ロシア語がめちゃくちゃしゃべれるので普通の人が行かない旧ソ連の果てまで旅行している。つい最近日本にも来ていたがなんでか知らんけど糸魚川のことを”worst city in Japan”って言ってる動画を上げてた。
    • Orest Zub : ウクライナ人のYouTuber。戦争直後の現場レポートの動画とかを上げていた
  • 分析寄りのコンテンツ
  • アメリカ情勢
    • 注意: アメリカの政治は現在日本では考えにくいほどの左右の分断が進んでおり、社会派YouTuberにおいてもその傾向は強い。特に社会正義(social justice)に関する見方が両極端になりがちである。以下に紹介するチャンネルは私が見ている中で「有益なinsightが得られた」と思うチャンネルを両方から1つずつ選択していてそれぞれの傾向を挙げているが、私の政治的主張を代表するものではなく、また、基本的にこのジャンルのコンテンツはある程度の注意を持って見る必要があるコンテンツであるということは念頭に置くべき
    • Knowing Better : 傾向は「強いて言うなら左寄りなmoderate」。退役軍人の元社会科教師がやっているチャンネル。”Moderate’s Guide for X”シリーズという「政治的に中立な〜の入門」みたいなシリーズや、アメリカの新興宗教を解説したシリーズ、アメリカの歴史教育がいかに黒人やネイティブアメリカンへの差別の歴史を覆い隠してきたかを紹介するシリーズなどがある。
    • Whatifalthist : 傾向は「強いて言わなくても宗教保守」。タイトルの通り文化人類学の知見をもとに「未来予測」を試みるコンテンツが多い。
      • 2023/7/1補: 積極的にはおすすめしない、に立場を変更。「アメリカの宗教右派の脳みそを覗く」以上の価値を求めるのはよくないと思われる。特にアメリカ・ヨーロッパ情勢に関して言うならば「宗教右派の観点での(左派の滅亡に対する)願望」に基づく偏った分析が多い。強いて価値を見出すなら「アメリカ以外」について語っている場合か。

音楽

  • 8-bit Music Theory : (特に8-bitに限ってはいないが)ゲーム音楽を音楽理論を用いて解説するチャンネル。
  • Adam Neely : こちらも同様に楽曲解説や音楽理論の解説だがジャズミュージシャンの視点での解説。

日本に関するコンテンツ

“Japan YouTubing”(もっとピンポイントな表現があったハズ)がジャンルとして存在する程度に、「外国人が日本を紹介する」というコンテンツは海外で人気が高いらしい。以下は日本在住の外国人がやっているYouTubeチャンネルで、それぞれ得意としている分野が少しずつ違う:

  • Abroad in Japan : 日本コンテンツの外国人YouTuberといえばこの人。元ALT(山形県)で現在は専業で日本を紹介するコンテンツを上げているYouTuber
  • Joey Bizinger : “The Anime Man”の別名の通り、アニメ・漫画などの文化のコンテンツが多い。こんなヤバイアニメ・漫画がある、みたいなものから、表現規制について触れているものもある。チャンネル主は声優業もやっている(ポプテピピックに出演した!)
  • noriyaro : ドリフトや日本車に関するコンテンツが多い
  • Gaijin Goombah / Gaijin Perspective: 元ALT(三重県)のYouTuberで、日本の文化や風習について英語で説明するコンテンツを多く上げている

ゲーム・RTAに関するドキュメンタリー

このジャンルが一番購読数が多いので特に厳選したもののみ。

  • ゲーム一般
    • Ahoy : レトロゲームに関する「細かすぎる」ドキュメンタリーが人気。特におすすめは”The First Video Game”と”POLYBIUS - The Video Game That Doesn’t Exist”
    • EastPointPictures : のうち特に”The Smash Brothers Documentary”。スマブラDX(Melee)の競技シーンがどのように成立していったか、競技シーンに重要な影響を及ぼした7人を通して紹介するシリーズ。
  • RTA
    • Summoning Salt : RTAドキュメンタリーにおける”World Record Progression”フォーマットを生み出して人気にした「ザ・RTAドキュメンタリー」といえばこの人。
    • Lowest Percent : RTAドキュメンタリーの中でも特に「低レベルクリア」相当の”Low%”カテゴリについてフォーカスを当てたシリーズ。

lockpicking、物理セキュリティ

過去にも記事を書いたけれど日本でこれを合法に学ぶことはかなり難しく、英語圏のほうが情報が豊富に存在する。動画を見るだけなら法には触れない。

  • LockPickingLawyer
  • BosnianBill
  • HelpfulLockPicker
  • TheNotSoCivilEngr
  • DeviantOllam : この人の物理セキュリティに関するカンファレンス録画は何度も見返している。「現場のRedTeamや犯罪者はピッキングなんてしない、もっと根本的なセキュリティホールがあるからピッキングは最終手段でしかない」という内容が繰り返し提示されている

その他、ドキュメンタリー一般

  • Wendover Productions : 冒頭に紹介した記事で「最近のマーケティング路線で不正確なコンテンツが増えた」と触れられているが、本人の一番得意としているであろう航空分野とロジスティクスに関しては今でもかなり信頼が置ける印象がある
    • Extremities : 同氏のスピンオフチャンネルで、「極端に人里離れた秘境でどのように生活が成り立っているか」を特集したドキュメンタリー
  • Johnny Harris : どっちかっていうと国際情勢カテゴリにカテゴライズしたほうがよさそうな、国境紛争などを扱ったドキュメンタリーを多く上げているチャンネル。上記同様、いくつかのチャンネルに最近のマーケティング路線によって不正確なコンテンツが増えたとかプロパガンダが増えたみたいに言われているが…
  • Defunctland : アメリカのテーマパークのやっちまった集みたいなコンテンツ。1つ挙げるなら”Disney’s FastPass: A Complicated History”がおすすめ
  • Mentour Pilot : 元パイロットによる航空事故の解説。「メーデー」とかが好きな人はたぶんハマる

(一部YouTubeを含む) Podcast

  • Up And Vanished : アメリカのジョージア州で起きた未解決の誘拐事件を取り扱ったPodcast…だったのだが、その調査の過程で今までの捜査の矛盾点などが見つかり、出てきた新規情報と合わせて真犯人の逮捕・起訴につながったという衝撃的な内容のPodcast。犯罪や刑法に関する普段使わない用語が必然的に多く出てくるのが多少難しいかもしれない
  • Dan Carlin’s Hardcore History : 世界史の出来事を扱ったPodcast…なのだが、タイトルの通りの超重量級で、3時間〜4時間の5部〜6部制みたいな半端でない長さで展開される。日本人リスナー向けの最初のおすすめは”Supernova in the East”シリーズ全6話で、日本が江戸時代〜明治維新からどのように第二次世界大戦に向かっていったかを取り扱っている。
  • The Cult Vault : タイトルの通り新興宗教を扱ったPodcast…なのだが、アメリカ国内のいわゆる新興宗教だけでなく児童矯正施設などの「広義のカルト」や日本などアメリカ国外の新興宗教(ロゴからもわかる通りオウム真理教の回もある!)も扱っている。中身は新興宗教の脱会者へのインタビューがメインとなっており、Webサイト全体でカルト脱会のためのリソース集としても機能している。
  • The Web Platform Podcast : タイトルの通り、Webプラットフォーム、つまりブラウザ・HTML・JavaScriptなどのWebエコシステムを作っている人が出演しWebプラットフォームの現在と未来を語るポッドキャストシリーズ。シリーズ中で出てくる”Web Developer”っていう単語はフロントエンドエンジニアでもサーバーサイドエンジニアでもなくだいたいブラウザそのものやJavaScript処理系を書いている人みたいな意味だったりする、というレベル感
  • Trash Taste : 日本コンテンツを紹介するYouTuberの項目で紹介したJoeyさんを含む海外アニメファン3人が日本のサブカルチャーを中心に日本のことを英語で語るPodcastシリーズ。Abroad in Japanの中の人はよくゲスト出演しているし、他にも紹介したYouTuberがちょろちょろ出てきてたりする。
  • Lex Fridman Podcast : 人工知能研究者のLex Fridman氏がゲストと科学技術・歴史・哲学・現代社会などについて討論するシリーズ。2時間超のコンテンツがかなりの高頻度でアップロードされているし、企業経営者やベストセラー本の著者などのビッグネームが平気で出てくる。